2023年度を振り返って

手紙 便箋と万年筆

 2023年は、年頭‘世界平和を希求する中東’を掲げて出発しました。しかし1年を振り返り希求する事に変わりは無いけれど、実現に向っては尚多くの障壁と課題があることを実感させられた1年でありました。

2月6日のトルコ南東部の大地震は死者5万人を超え20年以上前のトルコ地震以上の被害に見舞われました。被害の規模は東日本大震災以上でした。そして9月にはモロッコ地震、リビア東部の大規模洪水が発生しました。更に10月7日、突如ハマスによるイスラエルへの大規模テロ攻撃、自衛権を発動したイスラエル軍の反撃によりイスラエルは‘戦争状態’となりました。 

 当会は、本年度の総会前に発生したトルコ大地震にたいし「トルコ大地震救援募金」活動に取り組みました。約3ヶ月の募金活動で集まった50万円の義援金は7月3日トルコ大使館に届けることができました(News Report No.18に報告済み)。大使館の一等参事官ト-ルル氏の話しにあったように、復興はこれからであり、地震による精神障害等の後遺症への対処もこれからであるとの事でした。

 そして突如起ったイスラエルでの戦争状態。この事態に当会がどのように対処するかについて10月15日には阿部会長召集緊急集会が持たれました。

当会は12月24日に「中東和平討論会」を開催しました。

2023年度は定常的な季刊誌News Reportの発行と会員獲得・渉外活動の充実を図りながら、トルコ支援プロジェクトとイスラエルの中東和平問題への取組に向う年となったと言えましょう。

中東和平問題をどのように取り組むかについては当会の持つ基盤を十二分に見極め、できる糸口を見いだすことが肝腎と思われます。また中東和平の後見人のような立ち位置になり得るトルコ国家との関係もよくよく検討していくことが必要です。

News Report15号「平和と繁栄の回廊(ヨルダン回廊)」の執筆者成瀬猛先生はプロジェクトの立役者であり、プロジェクトは日本主管の二国共存の柱となっています。またハマス壊滅に向けて、アラブ調査室室長塩尻和子教授、飯山陽さん、その他の中東専門家の方々の協力を仰ぎたいところです。

 来年こそ、昇竜の天運に乗って中東に平和の希求に対する熱風をおこす活動へと進みたいものです。

2023.12.31 中東平和フォーラム副会長 小林育三

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